彫り師必見|タトゥーの道具の種類と特徴を徹底解説
はじめに
みなさんこんにちは、チルグリーンハウスのオーナーです。
この記事では、これからタトゥーを始めたいと考えている方、独学で練習を始めようとしている方、すでに施術をしているものの道具選びに不安を感じている方に向けて、タトゥーに必要な道具一式を基礎から実践レベルまで徹底的に解説していきます。
タトゥーはアートであると同時に、人の肌に直接触れる非常に繊細な技術です。デザイン力やセンス以前に、「どんな道具を使うか」「その道具をどこまで理解しているか」が、仕上がり・安全性・上達スピードを大きく左右します。
本記事では、精神論や抽象論は極力省き、
- なぜその道具が必要なのか
- 種類によって何がどう違うのか
- 初心者はどこまで揃えればいいのか
- 間違った道具選びで起きやすい失敗
といった点を重視し、道具の説明をかなり多めにした内容にまとめています。長いですが、最後まで読めば「とりあえず何を買えばいいのか分からない」という状態からは確実に抜け出せるはずです。
タトゥー道具を考える上での基本姿勢
まず大前提として理解しておいてほしいのは、タトゥー道具は「高い=良い」「プロが使っている=正解」ではないということです。重要なのは、今の自分のレベル・目的・練習環境に合っているかどうかです。
初心者の段階では、
- 過剰なスペック
- 扱いきれないマシン
- プロ向けの癖が強い道具
これらはむしろ上達の妨げになります。まずは「安定して練習できる」「失敗しても原因が分かりやすい」道具を選ぶことが重要です。
タトゥー道具の全体像
タトゥー施術に必要な道具は、大きく以下のカテゴリに分けられます。
- タトゥーマシン(動力)
- ニードル(針)
- インク(色材)
- 電源・制御系
- グリップ・チューブ類
- 衛生・消耗品
- 下絵・転写関連
- 練習用アイテム
ここから、それぞれをかなり細かく解説していきます。
タトゥーマシンの種類と構造
コイルマシン

コイルマシンは、電磁コイルの力でアーマチュアバーを上下させ、その動きによってニードルを打ち込む最もクラシックなタトゥーマシンです。現在でも多くのプロが愛用しています。
構造
- フロントコイル/バックコイル
- アーマチュアバー
- フロントスプリング/バックスプリング
- コンタクトスクリュー
これらのパーツのバランスによって、マシンの打感・スピード・パワーが大きく変わります。
メリット
- 太いラインが一発で入りやすい
- 打ち込みが強く、インクの定着が良い
- セッティング次第で自分好みに調整できる
デメリット
- 音と振動が大きい
- 重く、長時間施術では疲れやすい
- セッティングに知識と経験が必要
初心者がいきなり完璧に扱うのは難しいですが、タトゥーの仕組みを理解するには非常に勉強になるマシンです。
ペン型(ロータリー)マシン
ペン型マシンは、内部モーターの回転をカムによって上下運動に変換し、ニードルを駆動するマシンです。現在の主流であり、初心者にも扱いやすい設計になっています。
構造
- DCモーター
- カム機構
- カートリッジ接続部
構造がシンプルなため、トラブルが少なくメンテナンスもしやすいのが特徴です。
メリット
- 軽量で疲れにくい
- 振動・音が少ない
- カートリッジニードルが使用可能
- 電圧管理が簡単
デメリット
- コイルマシンに比べ打感が弱い
- マシンごとの差が分かりにくい
初心者が最初に選ぶなら、総合的にペン型マシンがおすすめです。
ニードル(針)の徹底解説
ニードルは、タトゥー表現そのものを決定づける最重要消耗品です。線・影・色、すべてはニードルによって作られます。
ニードルを構成する要素
- 本数
- 配置
- ゲージ(太さ)
- テーパー(先端の長さ)
これらを理解せずに使うと、線が太る・にじむ・色が入らないといったトラブルにつながります。
ライナーニードル(RL)
アウトライン専用。針が円形に密集しており、インクを一点に集中させることでシャープな線を描けます。
- 1〜3RL:極細ライン、文字や細密表現
- 5〜7RL:初心者向け、最も汎用性が高い
- 9RL以上:太線、トラディショナル向き
失敗例:電圧が高すぎると線が太りやすく、低すぎると線が途切れます。
ラウンドシェーダー(RS)
影・ぼかし用。針間が広く、柔らかいグラデーションを作れます。
失敗例:同じ場所を何度も往復すると肌を傷めやすい。
フラットニードル(F)
針が一直線に並び、エッジのある影や独特の質感表現が可能です。
注意点:角度がズレると一部だけ深く入ってしまうため、初心者は慎重に扱う必要があります。
マグナムニードル(M1 / M2)
広い面積のカラーやシェーディングに使用します。
- M1:標準的で扱いやすい
- M2:密度が高く、しっかり色が入る
失敗例:押しすぎるとムラやダメージが出やすい。
カーブドマグナム(RM / CM)
先端が緩やかにカーブしており、肌当たりが非常に柔らかいのが特徴です。リアルタトゥーやポートレートで多用されます。
ゲージとテーパーの考え方
ゲージ
- #12:インク量が多く、太線・カラー向き
- #10:バランス型
- #8:繊細なライン向き
テーパー
- ショート:しっかり入る
- ロング:繊細でコントロール重視
インクの種類と選び方
タトゥーインクは発色以上に安全性が重要です。信頼できるメーカーのものを選びましょう。初心者はまずブラックインク1本で十分です。
電源・バッテリー・電圧管理
安定した電圧は、線の安定性に直結します。電圧が不安定だと、同じ動きをしても結果が変わってしまいます。
グリップ・チューブ・カートリッジ
握りやすさは施術の安定性に直結します。現在はディスポーザブル(使い捨て)タイプが主流です。
衛生管理用品
- 使い捨て手袋
- マシンカバー
- クリップコードカバー
- 消毒液
- ペーパータオル
衛生管理は技術以上に重要です。
下絵・転写関連
下絵の精度は仕上がりを大きく左右します。転写がズレると、すべてが狂います。
練習用アイテムと考え方
最初から人の肌に施術するのは避け、偽皮やフルーツで十分に練習しましょう。
初心者向けリアルなスターター構成
- ペン型マシン
- カートリッジニードル(5RL・7RL・9RM)
- ブラックインク
- バッテリー or 電源
- 衛生用品一式
まとめ
タトゥー道具は、ただ揃えればいいものではありません。それぞれの役割と特性を理解し、正しく使って初めて意味を持ちます。焦らず基礎から理解し、道具と一緒に自分の技術を育てていきましょう。
チルグリーンハウスではほかのショップの倍の値段安く商品を販売しています。ぜひ購入お願いします。



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