彫り師必見|タトゥー転写の正しいやり方と失敗しないための完全解説

みなさんこんにちは、チルグリーンハウスのオーナーです。
タトゥー制作において転写は、完成度を大きく左右する重要な工程です。ラインの技術やデザイン力に意識が向きがちですが、実際の現場では「転写が安定しているかどうか」で施術全体の流れが決まると言っても過言ではありません。転写がズレる、消える、にじむといったトラブルは、その後の工程すべてに影響します。
この記事では、転写とは何かという基本的な考え方から、必要な道具、準備、実際の手順、よくある失敗とその対処までを、できるだけ一つの流れとして詳しく解説していきます。見出しは最低限に抑え、その分本文で具体的に説明していきます。
転写の役割と考え方
転写とは、デザインを肌の上に正確に写し取るための下準備です。ただのガイドではなく、ラインの位置、バランス、余白、全体の収まりを確認するための設計図のようなものになります。転写が正確であれば、施術中に迷うことが少なくなり、結果として施術時間も短縮されます。
また、転写はクライアントとの最終確認の役割も果たします。位置や大きさ、角度を事前に共有できるため、施術後のトラブルを防ぐ意味でも非常に重要です。この工程を曖昧にすると、後から修正が効かない問題に発展することがあります。
転写に必要な道具とその役割
転写を行うためには、いくつかの専用道具が必要になります。中心となるのはサーマルコピー機と転写紙です。サーマルコピー機は、デザインを熱によって転写紙に写すための機械で、現在のタトゥー現場ではほぼ標準的な道具です。家庭用プリンターとは異なり、線の再現性が高く、安定した転写が可能です。
転写紙は4層構造になっており、それぞれの役割を理解して使うことが重要です。扱いを間違えると、線が薄くなったり、不要な線まで写ってしまいます。初心者が転写で失敗する原因の多くは、この転写紙の扱いに慣れていないことにあります。
そのほか、ステンシル液、使い捨てカミソリ、アルコール、ペーパータオル、修正用ペンなども欠かせません。これらはどれか一つ欠けても、安定した転写は行えません。以下はよく使う製品です。サーマルコピー用紙、転写液、コピー機です



転写前の準備と下処理
転写の成否は、実際に紙を当てる前の準備でほぼ決まります。まず行うのがシェービングです。産毛が残っていると、線が途切れたり、転写後に剥がれてしまう原因になります。新しいカミソリを使い、肌を傷つけないよう丁寧に剃ります。
次にアルコールで皮脂や汚れを除去します。この工程を省くと、ステンシル液が均一に伸びず、ムラやにじみが起こります。清潔で乾いた状態を作ることが、転写の基本です。
ステンシル液の使い方と注意点
ステンシル液にはスティック、ジェル、スプレーなどの種類がありますが、共通して言えるのは「塗りすぎないこと」です。多く塗ればよく写ると思われがちですが、実際には逆で、塗りすぎると線が太くなり、にじみやすくなります。
理想的な状態は、肌表面が軽くしっとりする程度です。指やペーパーで薄く伸ばし、ベタつきが残らないようにします。この感覚は経験で身についていきますが、意識するだけでも失敗は減ります。
実際の転写手順とコツ
転写紙を当てる前に、必ず位置と角度を確認します。この時点でクライアントにも確認してもらうことが重要です。一度当てた転写紙は基本的に動かせないため、ここでの確認を怠ると修正が難しくなります。
転写紙は一度で当て、上から均等に圧をかけます。強くこすりすぎるとにじみ、弱すぎると写りが薄くなります。手のひら全体を使い、中心から外側へ押さえるようにすると安定します。
剥がす際は、すぐに剥がさず数秒待ち、端からゆっくり確認しながら行います。写りが薄い部分があれば、この段階で修正ペンを使って補正します。
転写後の乾燥と施術中の扱い
転写が終わった後は、必ず乾燥時間を取ります。最低でも10〜15分は置くことで、施術中にステンシルが消えにくくなります。この時間を省くと、施術中に何度も描き直すことになり、結果的に肌への負担も増えます。
施術中は拭きすぎに注意します。強く何度も拭くと、転写は徐々に薄くなっていきます。必要以上に触らない意識も、転写を保つためには重要です。
よくある失敗とその原因
線がにじむ、薄く写る、ズレる、途中で消えるといった失敗の多くは、準備不足や工程の省略が原因です。特に多いのが、ステンシル液の塗りすぎ、乾燥不足、位置確認不足です。これらを意識するだけでも、転写の安定感は大きく変わります。
まとめ
転写は派手な工程ではありませんが、確実に技術差が出るポイントです。正しい道具を揃え、準備を丁寧に行い、落ち着いて転写することで、施術全体のクオリティは大きく向上します。転写を軽視せず、基礎としてしっかり身につけてください。
また、チルグリーンハウスでは毎日注文をうか賜っております。ぜひウェブサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせください。



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